何かを作るとき、迷ってしまうのが『フォントの種類』。チラシをつくるときでも、資料をつくるときでも『フォントの種類』を変えるだけで、印象がガラリと変わります。
元々パソコンに入っているフォントはごく一部で、世の中には一万種以上のフォントが存在します。たくさんあれば、迷うのも当然!ということで、まずは基本から勉強してみましょう。
タイプフェイスの分類
聞きなれない言葉ですが、日本語でいうと『書体』のことです。和文では明朝体やゴシック体など、欧文ではローマン体、サンセリフ体などそれぞれ10種類前後のおおまかな分類ができます。今回はその中でよく目にする3つをご紹介します。
セリフ体
『セリフ』とは文字の端にある『ひげのような飾り』の部分のことです。これがあるフォントを『セリフ体』といいます。『セリフ体』は日本語でいうところの『明朝体』のようなものです。上品で落ち着いた雰囲気のデザインです。一般的に伝統的な印象を与えると言われています。
サンセリフ体
『サン』とは、フランス語で『~のない』の意味です。『セリフ』がないものを『サンセリフ体』と言います。商業印刷技術の普及と共に広がっていったデザインです。『セリフ体』と『サンセリフ体』を使い分けるだけでも文章にメリハリを付けることができます。一般的に革新的・前衛的印象を与えると言われていて、形がシンプルな為、判読性にも優れています。
スクリプト体
筆記体のことで、ペンや筆で書いたようなフォントのことです。エレガントな印象があるのでウエディングや女性的なデザインに使われることが多いです。また、招待状や卒業証書などにおいて高貴で優雅な印象を与えるためにも使われます。
いかがでしょうか?おおまかな分類だけでしたが、意味を知ったり、人に与える印象を知っておくと、選ぶときにも役立ちます。直感だけで決めずに、そのフォントの背景や使用場所を考慮して選べるようになると、もっと素敵なデザインがつくれるはずです。
身の回りに溢れている『フォント』を少し意識してみると、いつもと違う風景に見えるかも!?